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1型DM初回教育の場は入院か外来か?

Cheung A, Quintos JBQ, Agarwal S. Setting for Initial Education about Type 1 Diabetes. N Engl J Med. 2025;392(21):2164-2167. doi:10.1056/NEJMclde2412266

25/6/5

N Engl J Med

症例

・1型DMと診断された15歳女児(DKAなし)の初回教育、外来か入院か、双方のメリット・デメリットを考察。

■入院を推奨する意見
・外来のスタッフ不足が課題。集中的な外来教育は医療提供者の負担が大きい。
・本人、家族の精神的ショックが大きい場合、入院がより適切。
・入院下で時間をかけた指導が可能。
・外来では夜間、週末の対応が困難なケースがある。
・外来教育は医療資源的に難しい。

■外来を推奨する意見
・ADAのガイドラインでは、自己管理教育と心理的幸福の維持が基礎。
・家庭環境下で学習することで、より実践的な指導ができる。
・患者と家族は、最初から外来ケアチームと治療関係を築くことができる(海外は入院施設と外来ケアが異なることも多い??)。
・両親は入院のための休暇が十分ではない可能性。 外来なら1〜2時間単位で仕事を休むことが可能。
・遠隔医療(CGMなど)の使用を促進できる。
・思春期の入院は、精神的負担やスティグマにつながる可能性。

・・・医療資源的な問題で入院推奨が多い一方で、それらがクリアできる外来ケア体制があれば外来推奨も選択肢。

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