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妊娠前糖尿病管理、米国・欧州内分泌学会共同の臨床診療ガイドライン
Wyckoff JA, Lapolla A, Asias-Dinh BD, et al. Preexisting Diabetes and Pregnancy: An Endocrine Society and European Society of Endocrinology Joint Clinical Practice Guideline. J Clin Endocrinol Metab. Published online July 13, 2025. doi:10.1210/clinem/dgaf288
25/7/13
J Clin Endocrinol Metab
コンセンサス
米国・欧州内分泌学会共同の臨床診療ガイドライン
1型・2型DM患者の妊娠前、妊娠中、分娩、産後のケアに関する推奨事項
(欧米のガイドラインなので参考までに)
1.妊娠希望のスクリーニング:妊娠可能な糖尿病患者には、全ての診察時に妊娠希望の有無を尋ねることを推奨
2.避妊の使用:妊娠を希望しない場合は、避妊の使用を推奨。
3.GLP-1受容体作動薬の中止:妊娠前にGLP-1受容体作動薬中止を推奨
4.メトホルミンについて:インスリン療法中の妊婦の2型糖尿病患者において、メトホルミンのルーチン追加は推奨しない
5.炭水化物:最適な炭水化物摂取量に関する明確なエビデンスは不足している
6.血糖モニタリング:妊娠中の2型糖尿病患者では、持続血糖モニター(CGM)または自己血糖測定(SMBG)のいずれかの使用を推奨
7.CGM:血糖目標値(空腹時、食後1時間、食後2時間)の代わりに、単一の24時間CGM目標値(<140 mg/dL [7.8 mmol/L])を使用することは推奨しない
8.ハイブリッドクローズドループポンプ:妊娠中の1型糖尿病患者には、インスリンポンプとCGM(アルゴリズムなし)または複数回インスリン注射とCGMよりも、ハイブリッドクローズドループ(HCL)ポンプの使用を推奨
9.分娩時期:既存の糖尿病患者では、待機的管理よりもリスク評価に基づいた早期分娩を推奨
10.産後内分泌ケア:既存の糖尿病患者(流産や中絶の場合も含む)には、通常の産科ケアに加えて産後の糖尿病ケアを推奨。

