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25/4/15

★トルカプ使用時の高血糖・DKAについて注意喚起(日本糖尿病学会)

日本糖尿病学会から

「トルカプ使用時の高血糖・DKAについて注意喚起」


・カピバセルチブ (製品名トルカプ (アストラゼネカ)) は世界初の経口AKT阻害薬で、乳癌に対して2024年に国内承認・発売。

・インスリンシグナル阻害により、高頻度で高血糖や糖尿病ケトアシドーシス(DKA)を引き起こす。

・日本の市販直後調査で推定350例中、高血糖関連事象が33例報告(推定9.4%)、そのうち1例がDKAで死亡。

・DKA死亡例ではインスリン100単位/時間投与でも血糖マネジメントができず死亡に至った報告あり。

・投与「初日」から高血糖リスクがあり、頻回の血糖・HbA1c測定が必要(現在の「適正使用ガイド」では2週間おきの血糖測定であり、2週間おきでは不十分な可能性) (補足)

・第3相試験での高血糖頻度は 16.9%だが、これは1型やインスリン使用2型、A1c>8%を「除外」した対象者での頻度であり、実際の頻度はさらに高い可能性あり

・カピバセルチブは現在日本、USA、UK、カナダ、EU、豪で承認






日本糖尿病学会「AKT阻害薬カピバセルチブ使用時の高血糖・糖尿病ケトアシドーシス発現についての注意喚起」

https://jds.or.jp/uploads/files/document/info/jds_capivasertib_info_2025-04-15.pdf…


アストラゼネカ「市販後の副作用情報(2025/3/27)」 https://med2.astrazeneca.co.jp/safety/download/TRQ07.pdf

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Dr.U 糖尿病メモ 
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